過信禁物!シャンプーに期待できること、できないこと
シャンプーに過剰な期待をかけていませんか?
シャンプーは薬ではなく、あくまでも化粧品です。
化粧品が目指すのは何かを治したりすることではありません。
化粧品はお肌や髪に水分や油分を与えたり、美容成分を補って健やかな状態に導くために使用します。
ここではシャンプーで何ができるのか、期待していいことと、期待するだけ無駄なことなどをご紹介したいと思います。
シャンプーとは?
最も根本的なことですが、シャンプーって何をするために使うのでしょうか?
頭を洗うためというのはもちろんそうなのですが、
どうして頭を洗うのでしょうか?
ほったらかしにしていると何が問題なのでしょう?
まず、頭皮は皮膚の一部です。
皮膚は皮脂を分泌します。
皮脂は本来皮膚を守るために役立つのですが、脂なので酸化しやすい特徴もあります。
酸化した皮脂はお肌にとって負担となります。
つまり肌トラブルの元となりえるということです。
脂漏性湿疹などの湿疹を引き起こしたりもします。
そうならないように頭皮や髪について余分な皮脂を洗い流すためにシャンプーを使用します。
つまり、シャンプーの主な目的は頭皮の洗浄なのです。
頭皮を洗浄する際に頭皮の血行は悪くなりがちですし、毛穴に汚れなどが詰まったりしていることもあるため、マッサージをするように洗ってあげることで血行を良くしたり、毛穴の汚れを落としたりすることができます。
最近はスカルプケア押しのシャンプーが増えていますが、スカルプケアとは頭皮ケアのことなので、やっとシャンプー本来の使用目的を正しく捉えるようになったという感じです。
シャンプーでできることできないこと
シャンプーで髪を増やしたり、頭皮の湿疹を治したりといったことを期待してはいけません。
絶対に無理なのか?と聞かれると絶対無理というわけでもありませんが、プロセスが違います。
化粧品であるシャンプーに髪を増やしたり、頭皮の湿疹を治したりする医薬品のような効果はありません。
でもシャンプーを変えることで髪が増えたり、頭皮の湿疹が治ったりする場合があります。
その理由は、以前に使っていたシャンプーの刺激などが頭皮や髪の負担となり、トラブルを引き起こしており、シャンプーを変えたことでそういった髪や頭皮への負担が軽減されたことで原因が解消されたからです。
薬ではありませんので、直接治すことはできませんが、選び方次第で頭皮や髪の状態を健やかな状態に導くことは可能なので、その結果髪や頭皮のトラブルが改善されることは十分考えられます。
ですが、いくら良いシャンプーを選んでもいっこうに変化が見られない場合もあります。
そういった場合はシャンプーが頭皮や髪のトラブルの元でない可能性が高いです。
十分食事を摂っているか?
十分睡眠はとれているか?
ストレスを溜めこんでいないか?
こういった日々の生活の部分に原因があることも多いのです。
髪はたんぱく質でできています。
たんぱく質を栄養として摂取していないのにツヤツヤで綺麗な髪が生えてくる方が怖いことです。
なんでもかんでもシャンプーに期待するのではなく、生活習慣の見直しをベースとしてながら、良質なシャンプー選びをしていくことが大切です。